野田佳彦首相は21日の衆院本会議で、国民新党亀井亜紀子政調会長社会保障
と税の一体改革大綱への批判を繰り返していることに関し「閣議自見庄三郎金融
担当相も署名し、連立政権として決定した」と強調した。自見氏も「党として正式
に了承した」と述べた。一方、民主党樽床伸二幹事長代行らは同日午前、国会内
国民新党下地幹郎幹事長と会談し、亀井氏が20日夜のテレビ番組でも大綱批
判を展開したことに懸念を伝えた。下地氏は20日午前に続き2日連続で陳謝した。
ただ、亀井氏は21日午後もテレビ番組に出演し、「閣議決定は好ましくはない」
と政府・民主党の対応を批判した。

 

もはや国民新党の存在感は連立与党において無いに等しいわけだが、何やら内輪揉
めが起きているようだ。亀井政調会長がテレビで社会保障と税の一体改革大綱を批
判したことで、民主党内からも反発が起き「消費税(率)を上げる必要があったと
しても、関連法案を3月中に提出する必要はない。民主党に『立ち止まってくださ
い』という(意思を伝える)サインだった」と釈明する羽目に陥った。国民新党
悲願である郵政改革法案は成立する気配も無く、店晒しに状態でコロコロと政権だ
けが変わっている。亀井代表は石原新党との合流に色気を出したりと、政党として
のタガが外れてしまったような感すらある。次の衆院選の際に、国民新党と言う政
党が存在しているか、怪しい限りだ。