国民新党の亀井代表は25日、広島県庄原市で講演し、消費税率引き上げ関連法案に
ついて「こんなものは絶対に成立しない」と述べ、3月の法案提出を目指す野田首相
をけん制した。法案の閣議決定に関しては、記者団に「(一体改革)大綱とは意味が
違う。提出は成立に責任を持つことになる」と、反対する可能性も示唆。ただ、「首
相から話がないのに仮定の話でどうこういうことはない」と語った。

 

連立を組む国民新党からも消費税率引き上げ関連法案の成立を否定されてしまった野
田首相。野党との協議が進まない以上、いよいよそれも現実味を憶えてきた。さらに
は平成24年度予算案の衆院通過が3月6日以降にずれ込む見通しとなり、年度内の
自然成立はなくなるなど、政権運営そのものが危機的状況にあるのではないか。一部
の報道では話し合い解散と言った言葉も出ていたが、衆院の「1票の格差」は是正さ
れないまま、26日から「違法状態」に入ってしまった。これでは解散が出来ないと
民主党は主張することだろう。もはや、どん詰まりな感のある野田政権である。