時事通信社が9〜12日実施した3月の世論調査によると、野田内閣の支持率は2
7.4%で、前月比2.5ポイント上昇した。不支持率は同2.5ポイント減の5
0.2%だった。支持率は昨年9月の政権発足から下落を続けており、プラスに転
じるのは初めて。ただ、政権運営の「危険水域」とされる3割を割り込む厳しい状
況は変わっていない。

 

野田内閣に限らず、支持率が低空飛行を続けるのは珍しいことではない。小泉内閣
を除けば、21世紀に誕生した内閣は発足から退陣までで支持率が急回復した例は
無いのではないか。支持率が大幅に下がると党内から退陣圧力が強まり、首の挿げ
替えが行われてきた。民主党政権でも鳩山、菅内閣が短命に終わり、そして野田内
閣も同じ運命をたどることとなるのか。いずれにしても危険水域を脱出しないこと
には、党内から野田降ろしの動きが始まることだろう。