岡田副総理が自民党幹部に大連立を打診していたことが17日、明らかになり、与野
党に波紋が広がった。自民党と組むことでねじれ国会の呪縛から離れ、消費税率引き
上げ関連法案や特例公債法案など重要法案を成立させ、政治を前に進めるのが岡田氏
の狙いだ。だが、自民党内は拒否すべきだとの声が多く、民主党小沢一郎元代表
ループも「大連立は『小沢切り』が目的だ」と反発を強めている。岡田氏は17日の
記者会見で、民主、自民両党が協力して合意を目指す政治が実現しない限り、「既存
政党は国民からますます見放される」と危機感を示した。

 

政党と言うものは色々な主義主張を持った政治家の集まりであるからこそ、健全であ
ると言えるのではないか。民主党自民党と組みたいのは、ねじれ状態を脱したいが
ためである。確かにねじれ状態が続くことで、国会は空転し続けることであろう。与
野党協議が実現しない以上、それも仕方の無いことである。大連立で全てが解決する
と思っているようでは、あまりに安直な考えではないか。谷垣氏は「外交、年金、教
育など民主党と違う所がたくさんあり、全部一緒にできるとは思わない」と大連立を
否定し、もはや沈没寸前の民主党と組む気はさらさらないようだ。大連立とは党勢が
衰退してから持ちかけるのが常である。門前払いも当然であろう。