国民新党自見庄三郎金融・郵政改革担当相、下地幹郎幹事長ら民主党との連立維持
派6人は5日夜、党本部で議員総会を開き、連立離脱を主張している亀井静香代表と
亀井亜紀子政調会長の「解任」を決議した。新代表には自見氏が就くとしている。た
だ、亀井代表らは無効だと反発しており、混乱が続く可能性がある。自民党など野党
は与党の迷走を批判。法案審議に影響しかねず、消費増税関連法案の成立に向けて野
党に協力を呼び掛けている野田佳彦首相にとっても痛手だ。

 

国民新党がいよいよ分裂状態に陥ったようだ。亀井代表と亀井政調会長を連立維持派
が解任し、事実上のクーデターとなった。国民新党の規約5条は、党の役員について
「所属する国会議員の総会において選出する」と定めており、手続き上は問題が無い
ように見える。しかし、亀井代表が黙っているわけがないだろう。国民新党の「オー
ナー」として、果たしてどう反撃に出るのだろうか。いずれにしても、野田政権にと
っては何とも困った状態である。国民新党が分裂しようが、連立から離脱しようが、
どっちに転んでも打撃となるからだ。だが、忘れてはならない。こう言ったゴタゴタ
で一番損するのは、国民なのは間違い無い。