民主党城島光力国対委員長は6日、自民党岸田文雄国対委員長と国会内で会談し、
消費増税法案などの取り扱いを巡り、野田佳彦首相と自民党谷垣禎一総裁による党
首会談を、10日にも行いたいと打診した。公明党の漆原良夫国対委員長とも会談し、
10日の首相と山口那津男代表との会談を打診。城島氏は9日、自公両党をはじめ野
党各党に正式に申し入れるが、自公両党からは慎重な意見が出ている。

 

2012年度予算は成立したものの、赤字国債発行に必要な特例公債法案が成立しな
いことには去年と同じ状態に陥るだろう。野田政権にとって消費増税法案や公務員制
度改革関連法案、原子力規制庁設置法案などの重要法案を成立させようとしているが、
野党の協力を得ない限り、いずれも廃案となってしまう。それだけに党首会談による
解決を目指しているようだが、焦点となるのはやはり消費増税法案だろう。果たして
こう言った場当たり的な対応が野田政権にとって、良い結果となるであろうか。大い
に疑問である。