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自民党は１７日午前、前田国土交通相、田中防衛相の２閣僚に対する問責決議案を
１８日に参院に提出する方針を、公明党に伝えた。採決は週内に行われる。野党が
多数を占める参院では公明党、みんなの党、共産党、たちあがれ日本などが賛成す
る方針で、可決は確実な情勢だ。民主党内からは２閣僚の辞任はやむを得ないとの
声が出ている。２閣僚への問責決議案の提出は、自民、公明両党の参院幹部が１７
日午前に都内のホテルで協議した。公明党の白浜一良参院議員会長は「提出されれ
ば賛成する」と述べた。

田中氏については、もともと防衛相としての資質を問う声が上がっていたため、遅
かれ早かれ更迭されていたことであろう。しかし、前田氏の場合は資質云々の話で
はなく、岐阜県下呂市長選で特定候補の支援を依頼するサイン入りの文書を郵送し
たことが問題となっている。「私は関与していない。私自身も思いも寄らないよう
な内容の文書が、思いも寄らない形で使用された」と釈明するものの、問責決議が
可決されれば、ますます身動きが取れなくなるだろう。通常国会において、野田政
権はロクに仕事が出来ないまま、時間を空費することとなる。昨年の菅政権と同じ
轍を踏まないよう心掛けてきたはずの野田首相だが、どうやら同じ運命を辿ること
となりそうだ。