野田佳彦首相は14日午前、韓国の李明博大統領とともに中国の胡錦濤国家主席と北
京の人民大会堂で約45分にわたって会談した。この後、李大統領と胡主席が個別に
会談したものの、野田首相胡主席の個別会談は設定されなかった。在外ウイグル人
組織「世界ウイグル会議」の代表大会が東京で14日から開催されていることに反発
する中国側の意図を反映したものとの見方も出ている。

 

世界ウイグル会議について中国は「国家分裂を図っている」と非難しており、日本政
府が出席者にビザを発給したことにも反発を強めていたようだが、むろん個別会談が
設定されなかったのは、中国が領有権を主張する尖閣諸島の問題もあるだろう。韓国
の李大統領とは個別会談を設定しておきながら、我が国の野田首相とは個別会談を設
定しなかったのは、いささか大人げない対応であろう。個別会談したところで、特に
得られる利益も無かったと思われるので、構わないわけだが。