野田佳彦首相側が自民党谷垣禎一総裁側に対し、大型連休中の「再会談」を打診し
ていたことが15日、分かった。複数の両党関係者によると、藤村修官房長官が自民
党の大島理森副総裁に「首相が訪米から戻る連休後半に党首会談をお願いしたい」と
5月3〜5日の日程を提示したが、谷垣氏ら自民党幹部が協議し「環境が整っていな
い」として断った。

 

野田首相と谷垣総裁の会談は2月に実現したものの、野田首相が消費増税法案の成立
への協力を要請したのに対し、谷垣総裁が協力と引き換えに衆院解散・総選挙を行う
「話し合い解散」を求めたため、これと言った成果はなかった。さらに極秘だったは
ずの会談が知れ渡り、両者が火消しに走ることとなった。実際、野田首相が再会談で
何を実現したかったのか。消費増税法案の成立への協力だけでは、一方的なお願いに
過ぎず、自民党が飲むわけは無いだろう。党内がゴタゴタする中、野党の協力を切り
札にしたいのは分かるが、それなりのお土産が必要なのは間違いない。