野田首相は17日夜、NHKの番組に出演し、首相が民主党の輿石幹事長に対し、小
沢一郎元代表との会談調整を指示したことに関連し、「小沢氏には、ぜひ(消費税率
引き上げ関連)法案を推進する立場で協力いただきたい、と腹を割ってお伝えしたい」
と述べた。また、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働の正式決定について「そろそ
ろ、その判断の時期は近い」と語った。

 

自分が代表を務める政党の一議員に会うのに、会談の調整が必要と言うのが、そもそ
もおかしな話である。党内融和を期待されて抜擢した輿石幹事長だが、ひたすら解散
を封じようと衆参同日選が望ましいなど、勝手な発言を繰り返している。明らかに小
沢氏の側に立っているように見えるだけに、野田首相と小沢氏の会談が実現したとし
ても、果たして意味があるのだろうか。野田首相にとって小沢氏を説得出来なくても
野党との連携と言う二の手がある。むろん、それを見透かされて話し合い解散を迫ら
れているのも事実だが。