東京都の石原慎太郎知事は18日の記者会見で、新党構想に関連し、橋下徹大阪市長
が率いる地域政党大阪維新の会との連携を念頭に、6月にも政治塾「日本維新の会
(仮称)を発足させたいとの意向を表明した。政治塾は、たちあがれ日本の人材育成
塾を母体とする予定で、次期衆院選をにらみ、第3極の結集を目指す。石原氏は先月、
新党構想の「白紙」を宣言していたが、構想の具体化に向けて再始動した形だ。

 

石原知事は「すでに優秀な人材を収れんしている。さらに拡大した形で、積極的に手
伝って人材を育てたい」と述べ、新党結成に向けて構想を具体化しつつある。大阪維
新の会との連携をにらんでいるようだが、東京・大阪という二大都市において新党が
誕生すれば、既成政党にとって脅威そのものだろう。もともと都市部は無党派層が多
いこともあって、これまでのような組織票による戦いは通用しなくなってきている。
そういう意味では勢いが頼みの綱である新党にとって、無党派層を取り込めれば第三
極を形成するだけの議席は確保出来るかもしれない。東京・大阪の動きが次期衆院選
ではキーとなるのは間違いないだろう。