野田首相は、消費税増税法案の採決に向け、参議院で問責決議を受けた前田国土交通
相と田中防衛相の交代を含む内閣改造を、来週前半にも行う方向で調整していること
がわかった。あわせて4人程度の閣僚の交代が検討されている。政府関係者によると、
野田首相は、1日に会談した輿石幹事長に対し、前田・田中両大臣の交代を含む内閣
改造を、来週前半にも行う意向を伝えた。最も早いケースでは、4日にも改造に踏み
切る方針で、書類送検された中国の元1等書記官との関係が浮上し、野党から追及を
受けている鹿野農水相の交代が有力視されている。

 

いよいよ田中防衛相と前田国交相の問責2閣僚の交代を含む内閣改造の検討に入った
わけだが、ここにきてスパイ疑惑のある中国大使館員との関係が浮上した鹿野農水相
も切られることとなりそうだ。鹿野氏と言えば昨年の代表選では鹿野グループとして
野田氏に投票し勝利に導いた。そのような功労者でさえ切らざるを得ないのは、野党
の協力が必要だからであろう。消費増税法案に反対する党内の勢力を切ったとしても、
自民党公明党を引き込めれば、法案の成立は可能と踏んだのか。政治生命を賭ける
とまで言った以上、あらゆる手段を使うことのは間違いない。