玄葉光一郎外相は8日午前の記者会見で、丹羽宇一郎駐中国大使が東京都による尖閣
諸島の購入計画について「日中関係に重大な危機をもたらす」と批判した問題で、丹
羽氏から「ご迷惑をおかけして大変申し訳ない」と謝罪があったことを明らかにした。
玄葉氏は、7日に外相名で丹羽氏を注意したとした上で「領有権問題は存在せず、所
有権の所在を国内で変更するかどうかは対外的な問題ではない」と述べた。

 

丹羽氏を中国大使に抜擢したのは民主党である。それこそ任命責任が問われる事態の
はずだが、それをただの注意で済ませてしまって良いのだろうか。完全に中国寄りと
見られてしまっている丹羽氏が、このまま大使を続けたところで国益を失うだけのこ
とではないか。任命責任を取るべきはずの民主党も、簡単に幕引きが出来ると思わな
い方が良い。すでに自民党は丹羽氏の更迭を求める方針を決めており、この問題はま
だまだ尾を引きそうである。