野田佳彦首相は11日午前の衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、消費増税
柱とする一体改革関連7法案をめぐる民主、自民、公明3党の修正協議に関連し「協
議が調い、(衆院で)法案採決の段階になれば、(民主党は)当然、党議拘束がかか
る」と述べた。同党内では小沢一郎元代表らが法案に反対しているが、これを認めな
い考えを示した。修正協議については「全力でまとめないといけない」と述べ、15
日までに決着させる意向を示した。

 

いよいよ会期末が近付いてきた中で、野田首相は強気の姿勢を崩していない。「国民
のために決断しなければいけない。その時期は迫っている。そして私は政治生命を賭
けているということ。もうそれ以上のことは言わなくても十分おわかりいただけると
思います」と消費増税法案が否決されれば、信を問うために解散することすら辞さな
いようだ。法案採決となれば当然、自由投票ではなく党議拘束をかけて造反を厳しく
戒めることだろう。小沢グループが離党を覚悟で反対に回るのか、それとも欠席戦術
お茶を濁すのか。お互いに覚悟が問われることとなりそうだ。