消費増税に反対する超党派の国会議員が14日、東京都内の憲政記念館で集会を開き、
民主党小沢一郎元代表鳩山由紀夫元首相ら与野党の国会議員117人が出席した。
民主、自民、公明3党の税と社会保障の一体改革関連法案の修正協議を「密室談合」
と批判、消費増税法案の採決に反対する決議文を採択した。集会には、民主党のほか
共産、社民、みんなの各党などが参加。鳩山氏は「国民に訴えて政権交代したことが
棚上げにされ、増税だけが行われるのは主客転倒だ」と訴えた。

 

民主党反増税派だけでなく野党も参加したこの集会だが、果たしてその目的を達す
ることが可能だろうか。確かに与野党から117人もの議員が集まったのは評価すべ
きだろう。しかし、反対を訴えるだけでは民主、自民、公明3党が作り出した流れを
止めるには至らない。そう言った決め手を欠いている以上、単なるガス抜きの集会で
しかないのではないか。小沢氏や鳩山氏が本当に民主党を割る覚悟を決めても、それ
に付いてくるのは子飼いの議員だけで、後は「刺客」を恐れて残留するに違いない。