鳩山グループ松野頼久初鹿明博衆院議員は22日、読売新聞の取材に対し、法
案採決で反対票を投じる考えを明らかにした。初鹿氏は「格差を是正すると訴えて政
権交代したのに、法案が修正され、富裕層の負担が減り、低所得者層の負担が増える
内容になった。認められない」と語った。松野氏も「反対する」と明言した。初鹿氏
鳩山グループ幹部にも、こうした考えを伝えた。鳩山氏は22日の鳩山グループ
会合後、記者団に「『党を割らない』と言ったのに割れたら、代表(首相)と幹事長
の責任は重い」と指摘した。

 

衆院で離党者が54人以上になると、民主党国民新党と合わせても半数に届かず、
少数与党となって政権運営が不安定になるわけだが、すでに解散を込みで考えている
のだとすれば、野田首相の覚悟は揺るがないだろう。小鳩連合の動きが中間派にどの
ような影響を与えるか、その点は考慮すべきとしても採決に向けての説得工作を続け
るに違いない。反対票を投じることが自分の議席を守るためだけのものなら、それこ
そ正当性は無いに等しい。もともと党の綱領すらない政党である、民主党の末路と言
うのは分裂がふさわしいであろう。