消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案をめぐり、民主党小沢一郎
代表に同調して衆院採決で反対票を投じる同党議員が50人に迫っていることが分か
った。欠席や棄権を含めた造反者は60人を超える見通し。小沢氏らは、野田政権を
少数与党に追い込もうと「反対54人」の確保に全力を挙げている。一方、野田佳彦
首相や民主党執行部は造反封じに懸命で、民主党内の攻防は激化する一方だ。

 

法案そのものは自民党公明党の協力で成立する以上、反対票を投じたところで離党
に追い込まれるだけのことだろう。それでも良い、と判断するのは選挙が近いとにら
んでのことではなかろうか。反対のほとんどが小沢氏を支持するグループに属するが、
鳩山由紀夫元首相のグループや、鹿野道彦農林水産相のグループに属する議員もい
るようだ。衆院での過半数を割れを狙って、小沢氏が必死でかき集めた造反者が一致
して行動出来るか。民主党の執行部側も切り崩しを狙うものの、26日の法案採決で
どちらが勝つのか。注目したいところだ。