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民主党の小沢一郎元代表は２９日夕、輿石東幹事長との会談終了後に記者団に対し
「今の事態を解決する名案はお互いにまだ見つからない」として、この日の会談が
平行線に終わったことを明らかにした。元代表は同時に「私自身も多くの同志に一
切を任されている立場。週明け月曜日には、いずれにしても結論を出さなくてはな
らない」と述べ、週明け２日には離党も含めた最終的な決断を下す考えを示した。
幹事長との再会談は「会おうということなら（提案があれば）会う」とした。

このまま民主党に留まったところで、消費増税法案が修正されるわけではないだろ
う。そうなると離党する以外に小沢氏が取れる手段はないはずだが、未だに決断を
していないのは、離党に踏み切れないハードルがたくさんあるからではないか。輿
石幹事長は党の分裂回避のために、どんな妥協をするのか分からないが、それでは
何の解決にもならないだろう。党として決めたことに反対票を投じた以上、それ相
応の覚悟は示すべきだ。これでは賛成票を投じた議員が増税派として叩かれ、反対
票を投じた議員は持ち上げられる、そんな事態も起きかねない。