民主党の鳩山元総理大臣が、党員資格停止6カ月から3カ月に処分が軽くなった後、
初めて自らのグループの会合に出席し、「党を統治できないなかで国を統治できるの
か」と野田政権を厳しく批判した。「情が極めて希薄になっているのが民主党内の姿
だと思っています。一体、この党は党としてのていをなしているのか。党を統治でき
ない状況のなかで、国を統治できるのかとさえ思う」

 

野田首相も鳩山氏には言われたくないと思っていることだろう。さらに鳩山氏は「党
の体質を根本的に変えられるのか挑戦し、その是非によって次のステップに進む」と
述べており、離党も視野に入れているようだ。それなら何故、小沢氏らと一緒に離党
に踏み切らなかったのだろうか。党の体質を根本的に変えるなどと言いつつも、もは
や党内において求心力など発揮しようも無い。そんな鳩山氏が生きる道は民主党内で、
物言わぬオーナーとして振る舞うか、小沢氏の後を付いていくのか。いずれを選んで
も、鳩山氏が活躍する機会は永遠にこないことだろう。