消費税増税関連法案の衆院採決で造反した鳩山由紀夫元首相を党首とする新党構想が
浮上していることが12日、分かった。野田佳彦首相の「増税反対ならば公認しない」
発言を受け民主党増税反対派に「これ以上残留しても展望は開けない」との声が強
まっている。消費税増税法案が参院で採決される前の8月上旬の結成も視野に入れる。

 

新党構想の浮上について、鳩山氏は「私は党の中で行動する。小沢氏は党を出て行動
する。その違いがある」と離党を否定している。しかし、このまま民主党に留まった
ところで、造反した事実はいつまでも引きずることとなるだろう。増税に反対するの
なら、次期衆院選では公認されない上、選挙区に刺客を立てられる。選挙活動は連合
頼みだった民主党の議員にとって、公認されるとしないでは天と地ほどの差がある。
ここで新党を立ち上げても、次期衆院選で勝ち抜けるほど甘い世界でもないだろうが。