野田佳彦首相と全国都道府県議会議長会との懇談会が26日午後、首相官邸で開かれ
た。米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの国内配備をめぐり、沖縄県
会の喜納昌春議長は席上、「ここにきての話ではない。非常に大きな問題だ」と批判。
野田首相は「(国民に)懸念が広がっていることは重く受け止める。(米側の調査結
果で)安全を確認しない限りは、日本では飛行させない」と理解を求めた。

 

飛行させずに安全を確認するとは珍妙な話だが、オスプレイは米海兵隊や米海軍が採
用した輸送機だけに、別に我が国だけで運用するものではなかろう。オスプレイの事
故率は1.93で、海兵隊の垂直離着陸戦闘機AV8Bハリアーの事故率は6.76
海兵隊全体の平均事故率は2.45だ。普天間飛行場の現行機CH46ヘリコプタ
ーは1.11だが、すでに退役を間近に控えている機体である。オスプレイの配備を
先送りしたところで、老朽化したCH46が事故を起こしては意味が無いだろう。