新党「国民の生活が第一」や共産党など野党7党は3日午後、国会内で党首会談を開
き、消費増税関連法案の成立を阻止するため、参院での法案採決前に野田内閣に対す
不信任決議案を提出する方針で一致した。提出時期は幹事長・書記局長レベルで詰
めるが、参院特別委員会の中央公聴会が終わる7日にも共同提出する方向で調整が進
む見通しだ。一方、民主党は3日、7党の動きに加え、増税法案の8日採決を主張し
ている自民党が20日採決の日程案を示した民主党に反発し、参院に首相問責決議案
を提出する構えを見せていることを踏まえ、お盆前に前倒しする方向で検討に入った。

 

民主党は党内に離党予備軍を抱えているため、採決をなるべく遅らせたかったところ
だろうが、もはや採決のタイミングを計っていられるような立場ではなかろう。本当
野田首相が政治生命をかけるのであれば、さっさと消費増税法案を成立させるのが
筋である。ズルズルとタイミングを逸すれば、自民党公明党以外の野党が一致して
動き出す。今のところ民主党衆院過半数を占めているため、全野党が内閣不信任
決議案に賛成をしても、否決できるはずだが、離党予備軍がどう動くかによって大き
く変わってくる。離党した小沢氏が彼らを扇動するのは必至であろうし、野田首相
どう反撃するのか、いよいよ政局が動き出した。