衆院は9日夜の本会議で、新党「国民の生活が第一」など野党6党が消費増税関連法
案の成立を阻止するため共同提出した内閣不信任決議案を民主党などの反対多数で否
決した。自民、公明両党は棄権した。野田佳彦首相が「政治生命を懸ける」とした消
増税法案は、10日に参院で採決され、成立する。内閣不信任案は生活のほか、共
産、新党きづな、社民、みんな、新党日本が提出。採決は記名投票で行われ、賛成8
6票、反対246票だった。自民、公明両党は8日の首相との党首会談で増税法案の
早期成立で合意したため、不信任案には同調しなかったが、「野田内閣を信任できな
い」との理由で採決前に退席した。

 

党首会談で「消費増税法案の成立後、近いうちに国民に信を問う」との言質を引き出
したことで、自民党公明党は他の野党が提出した内閣不信任決議案には棄権と言う
判断を下した。しかし、自民党からは中川秀直元幹事長ら7人が党の方針に反して賛
成票を投じ、消費増税法案の衆院採決で反対した民主党議員のうち、9日に離党届を
提出した小林興起小泉俊明両氏が賛成。鳩山由紀夫元首相らは欠席している。自民
党や公明党が賛成をしていれば、おそらく民主党からはもっと造反が出ていたのは間
違いないだろう。いよいよ野田首相が政治生命を賭けると言った消費増税法案が明日
にも成立する。他の重要法案を3党で一気に成立させて、解散となるのか。それとも
民主党自民党公明党を裏切るのだろうか。