野田首相は10日夜、消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法が成
立したことを受け、首相官邸で記者会見した。首相は冒頭、「消費税を引き上げるこ
と、国民の皆様に負担をお願いすることは2009年の総選挙で民主党は勝利したが、
マニフェストには記載していなかった。この機会に深くおわびしたい」と述べた。衆
院解散・総選挙の時期を巡り、「近いうちに国民に信を問う」とした民自公3党首合
意について、首相は「時期を明示するのはふさわしくない。(近いうちというのは)
それ以上でもそれ以下でもない」と話した。

 

民主党が掲げたマニフェストはほとんどが掛け声倒れで終わり、看板政策のほとんど
が実現すること無く、看板を下ろす羽目に陥った。詐欺と言われても仕方のないよう
な惨憺たる有様だが、野田首相が政治生命を賭けるとした消費増税法案など、マニフ
ェストに記載すらしていないものだ。それを素直に謝罪したとは言え、すでに法案は
成立してしまっている。近いうちに国民に信を問うと言った以上、今国会での解散を
して欲しいが、党内は解散を可能な限り先延ばししようと言う姑息な連中が蠢動して
いるようだ。そうした場当たり的な対応が国民に見透かされていると思わないのだろ
うか。民主党政権の終幕は近い。