21日に投開票が行われた民主党代表選で、野田佳彦首相は、国会議員票など合計1
231ポイントのうち、7割近い818ポイントを獲得し、1回目の投票で再選され
た。代表選は、336人の国会議員票と9人の国政選公認内定者票、地方議員票、党
員・サポーター票の計1231ポイントで争われた。野田首相の獲得ポイントの内訳
は、国会議員と公認内定者票の計429ポイント、地方議員票と党員・サポーター票
の計389ポイントだった。

 

民主党代表選は野田首相の圧勝に終わったわけだが、これで全員が一致して野田首相
を支えていく、と言ったような事態にはなりそうにない。野田首相を含めて4名が立
候補し、他の3氏の結果は、原口元総務相が154ポイント、赤松元農相が123ポ
イント、鹿野前農相が113ポイントに終わったものの、これとて野田首相に消極的
な支持が集まっただけだろう。消費増税法案の採決で事実上、民主党は割れてしまい
もはや一つの政党に戻ることは無い。野田首相は執行部人事、さらに内閣改造を実施
することで臨時国会に臨むようだが、果たしていつ解散に踏み切るか。その決断を最
も恐れているのが、他でもない民主党の国会議員なのである。