産経新聞社とFNNが6、7両日に実施した合同世論調査で、野田佳彦内閣の支持率
は25.6%となり、第3次改造内閣発足前の前回調査よりも1.0ポイント下げた。
改造後に内閣支持率が下がるのは異例。不支持率は3.5ポイント減の59.1%だ
った。一方、安倍晋三元首相が総裁に返り咲いた自民党の支持率は25.7%で、野
党転落後、最高となった。大阪市長橋下徹代表らと国会議員との“内紛“が表面化
した新党「日本維新の会」は低落傾向が目立った。

 

第3次改造内閣とは起死回生を狙ってのものだった、とは閣僚の顔ぶれを見る限り、
とうてい思えないわけだが、世論調査でもその通りの結果が出ている。今のままでは
野田首相は選挙の顔には成り得ない。それもそうだろう、内閣改造を行うと支持率は
多少なりとも上向くものだが、逆に支持率が下がってしまう結果に終わっている。逆
自民党は安倍総裁が誕生したことで、一気に政党支持率を上昇させた。もちろん、
まだ安倍総裁の実力が発揮されたわけでもなく、これこそご祝儀相場と言うものであ
ろう。何にしても与野党に大きな差が出たのは確かである。