民主党は9日、政党交付金の10月の申請を見送ることを決めた。赤字国債発行に必
要な特例公債法案の成立の遅れで政府が予算執行抑制に取り組む中、与党として予定
通りに交付金を受けるのは国民の理解が得られないと判断した。国民新党も申請を見
送る方向だ。安住淳幹事長代行は9日午前、国会内で国民新党下地幹郎幹事長と会
談した後、記者団に申請見送りを表明。理由について、安住氏は「特例公債法案が成
立していない状況で、国民や地方自治体にも不便をかけている」と説明した。

 

こう言ったパフォーマンスをしている暇があったら、特例公債法案をどうやったら成
立させるかを考えるべきだろう。12月20日までに申請すれば10月分の受給は可
能であり、そこまで引っ張れるほど野田政権は盤石ではあるまい。それゆえに今回の
申請見送りはパフォーマンスだと判断出来るのだが、未だに臨時国会を開こうともせ
ず、野党を批判するのはおかしなことだ。野党が手ぐすねを引いて待っているとは言
え、このまま時間だけが過ぎていくのは、それこそ国民への背信行為である。