民主党の輿石幹事長と安住淳幹事長代行は12日、同党の当選1、2回の衆院議員約
20人と党本部で個別に面談し、次期衆院選への備えを強めるよう発破をかけた。民
主党が最近行った衆院選の情勢調査では厳しい結果が出ており、党内には悲壮感が漂
っている。「あしたからではなく、今日から死に物狂いでやれ」輿石氏らはこの日、
若手議員にこう指示した。さらに、「年末までに再び情勢調査を行う。しっかりやっ
ている人とそうでない人で、選挙資金の配分に差をつける」とも通告したという。

 

次期衆院選では民主党が壊滅的な打撃を受けるのは決定的であり、このままズルズル
と解散を引き延ばしにして、来夏の参院選とのダブル選ともなれば、衆参ともに一気
議席数を減らすことになるだろう。輿石氏が言うような「死に物狂い」でやろうに
も、野田政権は臨時国会を開こうとせず、逃げの一手である。これでは選挙区で何を
やっても有権者に批判されるだけではないか。もはや民主党が状況としては「詰んで
いる」状態であって、起死回生の手などあろうはずがない。国民生活に影響を与える
ような真似だけはして欲しくはないものだ。