民主、自民、公明3党幹事長が18日午後、国会内で会談し、民主党輿石東氏は
19日に3党党首会談を開催するよう要請した。野田佳彦首相が自公両党首と合意
した「近いうち」の衆院解散について、輿石氏は「(党首会談が実現すれば)もう
少し具体的な提案があるのではないか」と述べ、首相からより踏み込んだ発言があ
るとの見通しを伝えた。自公両党は持ち帰って対応を検討し、党首会談の受け入れ
を決めた。3党首会談は19日午後4時から国会内で行われる。

 

こうした思わせぶりな要請があれば、解散の確約を得られると自公の党首は思うこ
とだろう。実際、安倍総裁は「事実上、年内に総選挙が行われるという認識に至る
具体的な提案があると思う」と発言し、山口代表は「懸案を解決した上で、年内に
信を問うことが確認できるかどうかがポイントだ」と発言している。野田首相が党
首会談でどのような発言をするのか、それ次第で野党は態度を硬化するだろう。そ
もそも「近いうち」と言う曖昧な表現で消費増税法案への協力を引きだしたのは、
今となっては禍根を残すだけであった。それに気付かないまま、今回も同じ過ちを
犯すようでは、いよいよ野田政権の命数はわずかとなるだろう。