野田佳彦首相は1日夜、都内のホテルで開かれた民主党全国幹事長会議後の懇親会で
あいさつし、衆院解散時期に関し「もはや常在戦場だ。参院選の時期は決まっている
が、衆院選(の時期)は寝言でも言わない」と述べた。首相は8月、内閣記者会のイ
ンタビューでも同じ発言をしており、その後も時期を明示しない姿勢を貫いている。
野党から改めて反発が出そうだ。

 

野田首相が解散時期を明言しないのは、解散は首相の専権事項である、と考えている
こともあるだろうが、今の民主党ではどのタイミングで解散しようとも現有議席を大
幅に減らすのは間違いない。結局のところ解散のタイミングを計っていると言うより
は、解散したくても出来ないのが現状であろう。いずれにしても離党者が相次いでい
る中、野田政権が瓦解する日は近い。「近いうちに信を問う」との発言をしたのは、
野田首相にとっては致命傷となったようだ。