野田佳彦首相は2日の内閣記者会とのインタビューで、8月に自民党谷垣禎一
総裁と会談した際、首相が「2013年度予算編成はしない」と伝えて秋の衆院
散を確約したとの見方が出ていることについて「天地神明に誓って密約はない」と
述べ、全面的に否定した。首相は谷垣氏との会談について「『予算編成と解散は連
結するものではない』と言った事実はあるが、『予算編成をしない』という言い方
はしていない」と強調した。

 

野田首相は11月中の策定を目指す新たな経済対策について「政権を預かっている
以上、その都度やらなければならないことがある。解散のための前提条件ではない」
とし、相変わらず解散の時期についてははぐらかしている。このままズルズルと先
送りすることで、野田政権が浮上するきっかけが訪れると思っているのだろうか。
それとも単に打つ手が無くて解散の決断をしないのだろうか。むろん、解散をすれ
ばその時点で民主党政権は終止符を打つことになる。いずれにしても、最後の民主
党政権の首相として野田首相は名を刻むのは間違いない。