「違和感を拭えなかったのは『国民の生活が第一』とのキャッチフレーズ。単なるポ
ピュリズムで政権を取っても自民党以上のバラマキになるのではないか」。前原誠司
国家戦略担当相は近く著書を出版、この中で小沢一郎元代表(現在は新党「国民の生
活が第一」代表)を中心に作成された民主党の2009年衆院選マニフェスト(政権
公約)に当時から不信感を募らせていたことを明らかにした。

 

前原氏は主要公約だった高速道路無料化やガソリン暫定税率廃止について当初から納
得できなかったと告白しているようだが、今さら何を言っているのだろうか。政権交
代が実現し、前原氏も鳩山内閣国土交通相として八ッ場ダムの中止を決定したのも
ポピュリズムではなかったのか。結局、建設再開が決まり前原氏の面子は丸潰れだっ
たが、産経新聞からは言うだけ番長と揶揄され、最近になって事務所費問題も浮上し
てきている。かつては選挙の顔として首相に担がれる可能性もあっただけに、もはや
再浮上の芽は摘まれてしまったのではなかろうか。