赤字国債の発行に必要な特例公債法案は8日の衆院本会議で、趣旨説明と質疑が行わ
れ、審議入りした。野田佳彦首相は「現下の厳しい財政事情では、公債法案なしに財
政運営することができず、一刻も早い成立が求められる」と、野党に協力を要請。「
公債法案を政治的な駆け引きの材料としてしまう悪弊は断ち切らなければならない」
として、予算案との一体処理のルール作りも訴えた。竹本直一氏への答弁。

 

野田首相が谷垣前総裁に約束した「近いうちに信を問う」から3カ月が経ってしまっ
た。一国の首相が「近いうち」などと約束したのは、いささか軽率だったと言わざる
を得ないだろう。この時は消費増税法案の成立後、と言うことだったわけだが、最近
では特例公債法案、一票の格差是正と定数削減、社会保障制度改革国民会議の設置の
3課題を解散の条件として挙げている。こうして次々にハードルを設けていくことで
解散時期をズルズルと先送りする、それが野田政権の戦略だとすれば馬鹿馬鹿しい限
りだ。早々に解散に踏み切るべきだろう。