野田佳彦首相は10日、3大学の新設認可で混乱を招き、自民党から罷免要求が出て
いる田中真紀子文部科学相について「曲折があって本人からもおわびがあったが、辞
めさせることはない」と明言した。そのうえで「少子化時代で大学の数が増え、大学
の質をどう考えるのかは、方向感として理解いただける」とし、田中氏の問題提起に
理解を示した。福岡市内での民主党政策進捗報告会で語った。

 

今回の騒動の原因は田中文科相の「暴走」でしかない。こういったトラブルを起こす
のでは、ともともと田中氏の起用には懸念があっただけに、野田首相には猛省を促し
たいところである。そして、問題なのは田中氏がいまだに反省の色を見せていないこ
とだ。それどころか「今回、逆に良い宣伝になった」と言い放ち、開き直りを見せて
いる。野党が追及するのも当然であろう。今のままでは田中氏は臨時国会で袋叩きに
あうのは間違いないだろう。野田首相が守りきれるとは思えない。