自民党安倍晋三総裁は11日午前のテレビ朝日番組で、次期衆院選の投開票日につ
いて「12月23日は天皇誕生日だから、その日の投開票はどうかという考え方は強
い。であるならば24日のクリスマスイブということはあり得る」との考えを示した。
自民党はこれまで12月16日までの投開票を訴えてきたが、投開票が1月にずれ込
めば経済に影響を与えるほか、新政権が平成25年度予算を速やかに編成、執行する
ためにも、年内に投開票を実施する必要があることを改めて強調した形だ。

 

安倍総裁にとって野田政権を年内に打倒することが、唯一無二の課題であろう。谷垣
前総裁が野田首相から「近いうちに信を問う」との発言を引き出しておきながら、そ
れを果たせなかったために、総裁選出馬を断念せざるを得なかった。安倍総裁も野田
首相を追い込めなければ、党内基盤が揺らぐことになる。また、第三極との連携につ
いては「来年7月の参院選までは法律、案件ごとにパーシャル連合をやっていくのが
いいのではないか。衆院選が終わった後はさまざまな可能性は残しておきたい。課題
ごとに組んでいくことはできる」と語った。橋下氏からはラブコールはあるようだが、
保守を旗印とする安倍総裁にとって、組みにくい相手なのかもしれない。