公明党山口那津男代表は22日、自民党衆院選公約に自衛隊を「国防軍」とする
憲法改正を掲げたことについて記者団に「今の憲法を基本的に尊重したい。専守防衛
に徹する限り自衛隊の存在は合憲だと考えており、長年定着した自衛隊の名称をこと
さら変える必要性は今はない」と否定的な考えを示した。公明党内では、自民党の安
倍晋三総裁が保守色の強い「安倍カラー」を前面に押し出すことへの懸念が強まって
いる。山口氏は、自民党公約に集団的自衛権の行使を可能にすることが盛り込まれた
点についても「行使を認めないという長年の政府の見解は妥当だ」と異論を唱えた。

 

自民党と組めば過半数を押さえられる状況になれば、公明党は迷わず連立を選択する
だろうが、安倍氏が保守色の強い政策を打ち出すことで、組みにくくなるのは確かだ
ろう。公明党と組まなければ過半数を押さえられない、そうなれば安倍氏もトーンダ
ウンせざるを得ないと判断しているのかもしれないが、自民党にとっては日本維新の
会と言った第三極との連立も選択肢に入ってくる。むろん、公明党選挙協力の条件
として安倍カラーを薄めるよう求めることも考えられ、自公には亀裂が広がりつつあ
るようだ。果たして自民党安倍カラーを維持出来るのだろうか。