日本未来の党嘉田由紀子代表は5日朝、党の比例ブロック名簿届け出が4日夕の締
め切り間際になったことについて「混乱をもたらしたことは、私の党首としての調整
不足。おわび申し上げたい」と改めて陳謝した。「できるだけ多くの方の声を受け止
めようと、事前審査も不十分のままで動き出さざるをえなかった。私の責任だ」とも
述べた。東京都内で記者団に語った。森ゆうこ副代表が4日夜、飯田哲也代表代行が
名簿組み替えを求めたと説明したことについては「内部のこと」と明言せず、党の事
務局から報告を受けて説明するとした。

 

日本未来の党は慌ただしく結党されたこともあって、この辺の事務作業が滞ってしま
ったと同情する必要は無いだろう。必要な書類一つ満足に用意出来ないような候補も
おり、締め切りを守れないような人間が国政を担えるとも思えない。もともと記載漏
れなどの混乱が生じないよう、各政党は公示日前日までに選挙管理会による事前審査
を受けるのが通例とされている。これをすっ飛ばして当日のギリギリの時間に名簿を
持ち込み、書類不備が指摘される事態を招いた。さらには一部ブロックでは名簿が見
当たらず、なぜか手書きの名簿が発表される始末であった。本来なら名簿の届け出を
受け付けるべきでは無かったのではないか。他党がきちんとルール通りに対応してい
る中で、極めて不適切な対応である。