16日投開票の衆院選について、朝日新聞社は4、5日、全300小選挙区有権者
を対象に電話調査を実施、全国の取材網の情報も加えて公示直後の序盤情勢を探った。
それによると、現時点で自民は小選挙区が好調で比例区と合わせ単独で過半数を確保
する勢い、民主は惨敗で100議席を割り込む公算が大きい、第三極の日本維新の会
比例区で民主と肩を並べ、小選挙区と合わせて50議席前後に、日本未来の党は比
例区で8議席前後を確保しそうだが小選挙区では苦戦、などの情勢になっている。

 

前回の衆院選民主党に票を投じた有権者の揺れ戻しが起き、自民党への投票につな
がっているのだろう。むろん、選挙戦も序盤の序盤であり、何も起きないとも限らな
いのが選挙と言うものであろう。しかしながら、概ね予想通りの展開ではないか。第
三極と呼ばれる政党が乱立したことで、それらの政党同士で票の食い合いとなってお
り、選挙前から大阪維新の会として名前を売っていた日本維新の会が一歩抜きんでた
存在となっている。自民党単独過半数を得るとなると、どこまで議席を伸ばすかだ
ろう。公明党と組むのが前提なら絶対安定多数議席を得られる可能性は高いが、安
倍総裁が掲げる政策とは多くが相反する。安倍カラーを薄めてでも連立を組むのか、
その辺の判断が難しいところではないか。