民主党の細野幹事長は、衆院選惨敗から党を立て直す一環として、12日から全国行
脚を始めた。初日は、同党衆院議員が不在となった徳島県に赴き、党運営などへの地
元の厳しい意見に耳を傾けた。衆院選では、徳島1区で仙谷由人官房長官、2区で
高井美穂元文部科学副大臣が落選した。同県美馬市で12日、細野氏を迎えて開か
れた高井氏の後援会幹部会合は非公開で行われ、出席者によると「党内で足の引っ張
り合いが続いたことが選挙結果に響いた」などの批判が出たという。

 

民主党が党勢を取り戻すには自民党がよほどの失政を行わない限り、難しいだろう。
反自民党の受け皿として、政権交代まで成し遂げたことは評価されるとしても、すで
にその役割を終えたとも言える。日本維新の会と言う第三極が登場し、先の衆院選
民主党を上回る比例票を集めた。それだけに、今夏の参院選民主党が惨敗すれば
それこそ解党の危機ではないか。そう言った危機感を海江田代表や細野幹事長が持っ
ているのなら、衆院選惨敗の総括は早急に行うべきだ。内ゲバを繰り返し、自滅した
鳩山、菅、小沢と言った面々を反省材料として、だ。