民主党の海江田代表は11日、夏の参院選の岩手選挙区で、同党の現職、平野達男
前復興相の3選に向け、岩手を地盤とする生活の党の小沢代表に選挙協力を求める
考えを示した。海江田氏は盛岡市で記者団に、「(小沢氏には)平野氏の当選に向
けてお力添えをお願いしたい」と語った。岩手選挙区で生活の党の独自候補擁立を
目指す小沢氏に対し、擁立を見送って平野氏支援に回るよう求めたものだ。

 

袂を分かったはずの小沢氏に協力を要請しなければならない、それほど今の民主党
の支持基盤はガタガタになっているのだろう。もともと選挙は連合丸抱えの議員が
多く、自民党以外の選択肢として民主党に票が投じられてきたわけだが、3年余り
続いた民主党政権に嫌気がさした有権者からはそっぽを向かれ、今夏の参院選でも
壊滅的な惨敗を喫する可能性が出てきている。反転攻勢どころか、党の存続すら危
うくなるとあっては、海江田代表は藁にもすがりたい気持なのではないか。それが
小沢氏との連携であっても、勝つための手段と割り切るのだろう。