安倍晋三首相は16日、自民党本部で開かれた党東京都連の会合に出席し、「私は
6年前(の参院選)に大敗したときの責任者だ。何としても勝利を収めなければ死
んでも死にきれない」と7月の参院選勝利への決意を表明した。また、22日にワ
シントンで行うオバマ米大統領との首脳会談について「日本と米国の同盟の絆が戻
ったと世界とアジアの国々に示すことが、日本の国土・領海・領土を守っていくこ
とにもつながっていく」と述べ、中国や北朝鮮を暗にけん制した。

 

第1次安倍政権が崩壊した最大の理由は参院選での大敗だろう。この大敗によって
与党は参院過半数割れを起こし、衆参ねじれ状態となってしまった。退陣の直接
の理由は病気によるものかもしれないが、民主党政権交代を許す端緒を作ったと
言う意味では安倍首相がその最大の責任者であろう。民主党から政権を奪取したこ
とで、安倍首相の次の目標はねじれ状態の回復にある。これさえ果たせば、最低で
も3年間は安定政権が見込める。片肺飛行が続くのは、我が国のためにもならない。
その解決のために全力を尽くすのが安倍首相の使命である。