夏の参院選を巡り、民主党の公認候補が立候補を取りやめる動きが相次いでいる。
安倍政権の内閣支持率が上昇を続ける中、党勢の衰えに歯止めが利かない民主党
看板を背負っての戦いは不利だとの判断が働いたとみられ、候補者発掘にも難航す
る党執行部は、焦りの色を隠せない。18日の民主党役員会。京都府連が17日に、
京都選挙区で公認予定だった新人、池坊美佳氏の出馬辞退を了承したことが報告さ
れた。華道家として知名度が高かっただけに府連、党本部とも落胆は大きい。

 

ひたすら落ち続ける民主党政党支持率。これでは戦えないと候補者が逃げ始める
のも無理は無いだろう。民主党公認で戦うよりは、みんなの党日本維新の会から
出馬した方が当選の可能性はまだ高い。さらに言えば、候補者を公募しても民主党
から出ようと思うのは相当奇特な人だけである。そうなると民主党が当選させられ
るのは、比例における労組の組織内候補くらいのものではないか。このままでは候
補者そのものをまともに立てられず、勝負は最初から決まってしまう。政権政党
ったことが嘘かのような転落ぶりである。