民主党の細野幹事長は24日、東京都内で街頭演説し、原子力政策について「民主党
政権は2030年代の原発(稼働)ゼロを目標に具体的な絵を描いてきた。自民党
権になってこの政策は棚上げになった」とし、安倍政権の対応を批判した。細野氏は
この後、記者団に対し「原発政策がどういう方向を向いていくかは国民的な関心事だ。
国政の争点にもなりうる」と述べ、夏の参院選で争点化する考えを示した。

 

相変わらず民主党の考え方はズレていると言わざるを得ない。原発政策を前面に打ち
出して、見事なまでに惨敗した日本未来の党のことを忘れたのだろうか。小沢氏が選
挙の争点になると考え、嘉田滋賀県知事まで担いだものの、衆院選ではまったく浸透
することなく、惨敗のあげく政党そのものが事実上消滅した。安倍政権が支持されて
いるのは、原発云々の話とは一切関係が無い。民主党原発ゼロ政策を打ち出すのは
勝手だが、それを争点にしようにも共産党社民党も同様の政策を打ち出すだろう。
そうなると、民主党の政策は独自性を失うのではなかろうか。