日本維新の会の国会議員をメンバーとする選挙制度調査会(園田博之会長)が衆院
選挙制度中選挙区制とする改革案をまとめた。これに対し、橋下徹共同代表は2
2日、反対を明言し、見解の違いが表面化した。維新の選挙制度調査会は21日、
現行の小選挙区比例代表制を廃止して中選挙区に戻したうえ、定数480を3割削
減することを柱とする改革案を公表。園田会長は「小選挙区制は失敗だった。政党
本位になりすぎ、人物本位で選ぶ余地が少ない」と述べた。

 

橋下氏は「僕は小選挙区制が基本」「かつての中選挙区制で国会議員が国民の期待
に応える政治をしていたかと言えば、僕は違うと思う」とし、中選挙区制がベスト
であるとした維新の会選挙制度調査会の案を一蹴した。相変わらず大阪と国会議員
団との間には大きな溝があるようだが、この辺をどう取りまとめるか。石原氏が体
調を崩していることもあって、橋下氏に面と向かって意見を言えない状況なのでは
ないか。もともと維新の会は国会議員団が軽視される傾向があり、共同代表制をと
っているとは言え、溝はなかなか埋まらなさそうだ。