民主党は1日の役員会で、夏の参院選に向け模索してきた日本維新の会との協力を
断念することを決めた。細野豪志幹事長はこの後の記者会見で「維新とは協力しな
い」と明言。候補者未定の空白区では他の野党候補を支援せず、原則として独自候
補擁立を目指す。これにより、多くの選挙区で野党候補が競合し、先の衆院選と同
様、自民党を利する可能性が高まった。細野氏は、維新と協力しない理由について
憲法観がわれわれと全く異なる」と説明した。

 

民主党は数少ない勝利の機会を自ら手放したと言えるだろう。細野氏は「堂々と対
決して国民の審判を仰ぐ」と決意を述べたわけだが、圧倒的な支持率の自民党に正
面から激突しても勝ち目は無い。未だ公認候補が決まっていない選挙区が20もあ
り細野氏は「原則として民主党独自の公認候補者擁立に努力する」と語ったものの、
民主党から立候補する人がいるとは思えない。野党共闘すら実現出来ず、野党第一
党としての影響力は全く見えない。本当に民主党と言う政党は消えてなくなる日が
来るかもしれない。