みんなの党が3日に国会内で行った緊急の両院議員総会で、渡辺代表が夏の参院選
に向けて提案した、浅尾慶一郎政調会長選挙対策委員長に充てる人事案の了承が
見送られた。各党とも選挙対策の責任者は幹事長が務めるのが通例だ。関係者によ
ると、この人事案に難色を示した江田幹事長が総会を欠席、出席者から「幹事長が
いない場で決めるのは異常」などと異論が続出した。「選挙対策から江田氏を外す
のが渡辺代表の狙いだ」と反発する声もあり、他党との選挙協力をはじめ、参院選
への対応を巡る渡辺氏と江田氏の路線対立が背景にあるとの見方が出ている。

 

第三極の雄である「みんなの党」。その存在感は渡辺代表のキャラクターによるも
のもあるだろうが、ここにきてそのキャラクターが党を揺るがしているようだ。選
挙対策委員長に江田幹事長では無く、浅尾政調会長を起用する人事案が物議を醸し、
結局は人事案は了承が見送られてしまった。これは渡辺代表に少なからずダメージ
を与えたのではないか。維新の会との連携もうまくいかず、少し焦りが出始めてい
るのかもしれない。単なる内輪揉めが党を二分するような事態に発展することさえ
起きるのが政党である。選挙前と言うのに何をしているのだろうか。