民主党の海江田代表ら幹部は27日、最大の支持団体・連合が開催した各地のメー
デー行事に出席した。安倍政権への批判を展開したものの、安倍首相の経済政策「
アベノミクス」には連合内にも評価する向きがあり、歯切れの悪さもみられた。海
江田氏は東京・代々木公園で開かれた連合のメーデー中央大会であいさつし、「ア
ベノミクス」について、「『アベノリスク』の方が大きい。物価だけ上がり、賃金
が上がらなければ働く人は実質的な所得減になる」と批判した。ただ、「一部の企
業では確かにボーナス、時間外の時給が上がったかもしれない」とも語った。

 

古賀連合会長は「アベノミクスは期待感によるもので、雇用や労働条件は痛んだま
まだ」と批判したわけだが、自民党が政権に復帰してからまだ数カ月である。無策
のまま数年と言う時間を空費した民主党と比較するだけ無駄なことだ。東日本大震
災による国難があったとは言え、自民党には出来ないことをやってくれる、そんな
期待を真っ向から裏切ってきたのが民主党ではないか。景気回復のためにあらゆる
手段を講じ、デフレ脱却を目指す安倍政権と民主党政権の違いは何か。そのことを
海江田代表は自分の胸に聞いてみると良い。