東京都議会議員選挙は16日、選挙期間中で唯一となる日曜日を迎えた。家族連れら
にアピールしようと、各党は党首や閣僚ら「党の顔」を次々に投入。繁華街などで街
頭演説を行った。都議会第1党の民主党は、海江田代表が武蔵野市女性候補ととも
に街頭に立った。人が大勢集まるJRの駅前でマイクを握り、「参院選で踏ん張れな
いと民主党がなくなる。日本の民主主義が危なくなる」と参院選も見据え、危機感を
あらわにした。

 

参院選の前哨戦である都議選で、民主党は必死の選挙戦を展開している。日本維新の
会が自滅したことで、競合する選挙区でも滑り込み出来そうな格好だが、民主党の力
とは言えない。相変わらずの風頼みの選挙に政党としての限界を感じずにはいられな
い。火中の栗を拾ったとされる海江田代表の姿を見るのも、残り数カ月だろう。参院
選で敗北すれば向こう3年間は自公政権は続くことになる。野党暮らしが長期化する
ことで、再び離党者が続く事態も考えられるだろう。