自民党石破茂幹事長は4日、米軍普天間飛行場の移設に関し、参院選沖縄選挙区の
党公認候補が政府・与党方針に反して「県外」移設を掲げて戦うことを黙認する考え
を示した。那覇市内で記者団に「沖縄では県外という強い願いがあり、中央政府と現
地の沖縄とで差があるということは現実としてはある」と述べた。石破氏は同日、県
内11カ所で応援演説したが、党の公約である名護市辺野古への移設には言及しなか
った。その理由については「候補者がそれを訴えていないから」と記者団に説明した。

 

普天間基地の移設問題は今なお政府を縛り続けている。鳩山氏の最低でも県外という
発言が如何に軽率だったかと言うことであろう。自民党の支持率が圧倒的な状況でも
沖縄県連が独自に動いていることを止められないのが、その証左である。石破幹事長
としても、党本部の意向はきちんと守らせたいところだろうが、沖縄と言う土地柄が
それを許さない。この問題はそう簡単に解決しそうにないが、鳩山氏が取り返しのつ
かないことをしでかした、それだけは確かである。