民主党は4日午後、党本部で両院議員総会を開き、重要政策で党の方針を取りまとめる
六つの「総合調査会」の新設を決めた。同調査会は政策調査会からは独立し、海江田万
里代表の直轄組織と位置付ける。挙党態勢をアピールする狙いで、これまで執行部と距
離を置いていた野田政権の中枢メンバー「6人衆」から枝野幸男官房長官ら3人を起
用した。総合調査会はテーマ別に構成。

 

6人衆では、枝野氏を「憲法」、前原誠司元外相を「行財政改革」、玄葉光一郎前外相
を「経済連携・農業再生」の調査会長に起用。この調査会長にどれだけの権限が与えら
れるのかは良く分からないが、挙党態勢のアピールにしては少々弱いのではないか。小
沢一派が離党したことで、民主党純化は進んだものの、残った議員が優秀だとは限ら
ない。そう言う意味では消去法的に選ばれた海江田代表が象徴的存在である。6人衆が
どれだけの力を発揮出来るかは正に未知数ではなかろうか。